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2007年12月29日

堀川ごんぼに棒だらの話

堀川ごんぼに棒だらの話

 年末の錦市場を散歩。最近ではコンビ二やスーパーなども開いているので、昔のようなお正月のしつらえはなくなってきているようですが、さすがに京都の台所・すごい賑わいでした。私は嬉しくなりました。大きな堀川ごぼうやはりありました。

堀川ごんぼに棒だらの話

 ・・・もっと下がるとな今は西陣の機織が盛んになってきてるところにな、聚楽第(じゅらくてい)ゆうて、そらもう金やら銀やらできらびやかな立派な御殿があったんえ」「へ~え、そんな立派な御殿がなんで今はあらへんの」「わてらみたいなもんには、わからへん。出来てから十も歳数えんうちに突然、壊されてしもうた。次の関白はん(秀次)がいんようになってからすぐのことや。ほんでなその埋めたお堀にみなが、ごもく(ごみ)をたんとほかして、何年もほったらかしになっとったん。そこから生えてきたんが、ほれ、このえらい大きなごんぼやし。そこの土とごんぼをとってきて上の方の畑に植え変えたゆうんえ」(ごみといっても現在のようなポリ容器やビニールはないのだから、自然の有機農法といったところである。大きなもので長さ一メートル、幅十センチにもなったという)「わてはこのごんぼ・ごもくごんぼ・というて売ろうかおもとおし」「てて様、そらあかんは、そんなん誰もほし思わへん。あっ・・せや、堀川ごんぼいうのはどないやろ、そや、それがええわあ」「おまはん、ええこと言うなあ。そらええわあ、そうしょうかあ」・・・(本文 時代編)

 そしてこれが棒だら、何かちがうって?煮付ける前はこんななの!

堀川ごんぼに棒だらの話

・・・尚子「話をはぐらかすなっつうの、まあいいや。そうなの、おせち料理の練習に作ってみたの。いもぼう(棒鱈と海老芋を煮込んだもの)」賢亮「はいっ・・・」玉枝と尚子が二人声を合わせて賢亮に人差し指を向けながら「はいっ昔話を一つ、ふふっ・・」「また先にいわれちゃった、でへへ・・安永年間に平野屋・いもぼう・の先祖である平野権太夫さんがね、仕えていた青蓮院宮が長崎から芋を持ち帰って来られたのを預かって、土寄せをして丁寧に育てると、海老のような模様と形の芋が採れたんですって、その青蓮院宮が・海老芋・と名付けたのが始まりなんだよね。粘り気があり、型くずれせず栄養価も高いので精進料理などで重宝されています」「ふ~ん、ぱちぱちぱちっ」・・・(本文 現代編)


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