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2009年10月27日

紅葉・金福寺へのいざない

 俳句の聖地といわれる洛北の臨済宗南禅寺派の金福寺・静かなブームとなってきています。かつて松尾芭蕉もおとずれたという金福寺、庭門をくぐり、小丘をみあげると美しく幻想的な景色が広がっています。

紅葉・金福寺へのいざない

 東山を借景とした枯れ山水の小庭です。紅葉は必見なのはもちろん、新緑や雪化粧なども美しい。正面にある椎の大樹に覆われた藁ぶき屋根が芭蕉庵です。
 この寺は平安時代の創建らしいですが、荒廃していたのを近くの円光寺にいた鉄舟和尚が再興しました。芭蕉が鉄舟と語り合った草庵を芭蕉庵となずけたんですが、いつしか朽ち果てていたんですね。八十年後、俳人・文人画家の与謝蕪村が再興しました。
 庵は三方壁がなく、窓からのぞく京の街並み展望が素晴らしい。庵の後方には、いくつもの石碑があり「憂き我を寂しがらせよかんこ鳥」の芭蕉の句碑もあります。

紅葉・金福寺へのいざない

 本堂にあがると俳句資料の他、小説・花の生涯でも著されている幕末の「女スパイ」村山たか女の遺品も展示されています。
 「村山たか女は幕末の動乱期、時の人・大老井伊直弼の寵愛をうけながら、身分の違いから結ばれなかったんですが。隠密・すなわち女スパイとなって、京都の反幕府軍の動向を探索し、大老の安政の大獄に手を貸しました。「桜田門外の変」で大老が暗殺された後、とらえられた、たか女は京都三条河原で三日三晩、生き晒しにされたといいます。これがその時の様子を描いた掛け軸です」
 住職の奥様にお伺いしたところ、数年前、JR東海のキャンペーンで紹介されたので、関東からの観光客が増えているとのことでした。写真は昨年のものですが、今年は綺麗に色づいてくれるといいな!


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