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2008年01月15日

京の桜

  めっきり寒くなってまいりましたが、1ヶ月とちょっとで早や春の声が聞かれるのでは、ないでしょうか?何回か、私的桜の名所をご案内いたします。

インクライン桜のトンネル

京の桜 

 三条通りを東へ向かう。東山三条、かつての東海道や中仙道の入り口にあたる粟田口近くを通り、ホテル・ウエスティン都を横目に九条山のあたりから、工事現場に入るようなひっそりとした細い道がある。鋭角に左折して、舗装もされていないそのじゃり道を登っていくと、激流にも似た流れる水の音。今も立派に稼動する日本で最初の水力発電施設、古式ゆかしいレンガ造りの発電所を横目に少し歩くと、レールの跡を周りから覆うように眼前に桜並木が広がります。
 有名な南禅寺の水路閣へ続く道の裏側なんですけどね。こちらから入ると空き空きでいけるんですよ。線路沿いをゆっくりと歩いて降りていく。インクラインっていうんですよ。明治期に、首都機能が東京に移ってしまって京都は衰退の一途をたどろうとしていたんです。その頃、いかに京都の美しい風景を壊さず、新しい産業を興すかにその生命をささげた人達がいたんだそうで、
 京都市民のエネルギー源であり、運河、上水道として生まれたのが・琵琶湖疎水・なんです。でも京都って名所旧跡ばかりでしょ、ルートはあっちこっちと迂回せざるを得なかったし、盆地だったからここで運河が三十六メートルの落差を生んで途切れてしまった。
 苦肉の策として生まれたのが、ケーブルカーの要領で荷物や客を船ごと台車に乗せて上げ下ろしするという方法だったんです。その名残がインクラインなんですよ。土木技術も未熟な明治期ですから大変だったらしいんですけどね、絶対に通すんだっていう当時の人たちの意気込みを感じますよね。


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