2008年04月19日
一押し・わらびもち
とろ~り、つるるん、ふにゃあ~っと。わらびもちのおいしい季節です。私のおすすめは亀屋博永さん。あの祇園石段下の亀屋清永さんで40年修行した堀江さんがのれん分けのお店。特製和三盆糖入の本わらび餅は信州特産のわらび粉と沖縄特産の黒砂糖波照間、畑の肉円波黒豆大豆を特殊焙煎し、きな粉を使用した本わらび餅。うまい!

わらび粉は、植物のワラビからとるデンプンです。ワラビの根から、取り出したデンプンを乾燥させるとワラビ粉になります。ワラビ粉は、葛粉よりも、弾力があります。また、加熱すると、非常に黒に近い色になるのが特徴です。足利時代の点心としてのわらび餅は、上質なお茶席の上生菓子として京の都を中心に発展してきました。本来のワラビ餅は、形は丸く餡が入っているのが特徴なのだとか。今でも祇園などで昔の形で売っているところもあるようです。四角い今日のワラビ餅は、東京のくず餅から、変化したものだとか。今でも蕨粉(わらびこな)は高級品ですが、江戸時代も庶民には高嶺の花で、蕨の入らないものが「わらび餅」といって売られ、世間に浸透していきます。

その後、競争に勝つため、蕨粉を若干使用するお店が登場します。それが本わらび餅という名称になり、大人気となりました。それより、京都のワラビ餅といえば、四角いものと知られるようになったと申します。昔ながらの本当の蕨餅の影が薄れていくばかりでもありますが、しかし今日では、質のよいワラビ由来の創意工夫されたワラビ餅がございます。リーズナブルなお値段であの食感が味わえる。これもまた新しい京都の味でございます。
亀屋博永 京都市上京区油小路通下長者町下ル大黒町38

わらび粉は、植物のワラビからとるデンプンです。ワラビの根から、取り出したデンプンを乾燥させるとワラビ粉になります。ワラビ粉は、葛粉よりも、弾力があります。また、加熱すると、非常に黒に近い色になるのが特徴です。足利時代の点心としてのわらび餅は、上質なお茶席の上生菓子として京の都を中心に発展してきました。本来のワラビ餅は、形は丸く餡が入っているのが特徴なのだとか。今でも祇園などで昔の形で売っているところもあるようです。四角い今日のワラビ餅は、東京のくず餅から、変化したものだとか。今でも蕨粉(わらびこな)は高級品ですが、江戸時代も庶民には高嶺の花で、蕨の入らないものが「わらび餅」といって売られ、世間に浸透していきます。

その後、競争に勝つため、蕨粉を若干使用するお店が登場します。それが本わらび餅という名称になり、大人気となりました。それより、京都のワラビ餅といえば、四角いものと知られるようになったと申します。昔ながらの本当の蕨餅の影が薄れていくばかりでもありますが、しかし今日では、質のよいワラビ由来の創意工夫されたワラビ餅がございます。リーズナブルなお値段であの食感が味わえる。これもまた新しい京都の味でございます。
亀屋博永 京都市上京区油小路通下長者町下ル大黒町38
Posted by 篠田ほつう at 18:27│Comments(0)
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